不眠とは
寝具メーカーの東京西川さんが2018年に行った調査で、不眠は、日本人の二人に一人が自覚しているといわれます。
ただ、眠れないから、すぐに睡眠薬を飲むというのでは問題は解決しません。
また、睡眠薬の依存を引き起こす可能性もあります。
まずは、以下に示すような、睡眠の質を改善するためのヒントをなさってみてください。
それでも眠れないということであれば、薬物療法を考えていきましょう。
指導項目 |
指導内容 |
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定期的な運動 |
なるべく定期的に運動しましょう。 |
室環境 |
快適な就床環境のもとでは、夜中の目覚めは減るでしょう。 |
規則正しい食生活 |
規則正しい食生活をして、空腹のまま寝ないようにしましょう。 |
就寝前の水分 |
就寝前に水分を摂りすぎないようにしましょう。 |
就寝前のカフェイン |
就寝の4時間前からはカフェインの入ったものは摂らないようにしましょう。 |
就寝前のお酒 |
眠るための飲酒は逆効果です。 |
就寝前の喫煙 |
夜は喫煙を避けましょう。 |
寝床での考え事 |
昼間の悩みを寝床に持っていかないようにしましょう。 |
(日本睡眠学会:睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドラインより)
不眠の治療には、大きく分けて(1)ベンゾジアゼピン系薬物、(2)非ベンゾジアゼピン系薬物、(3)メラトニン受容体作動薬、(4)鎮静系の抗うつ薬などが用いられます。
薬物療法を開始した後、果たしていつまで継続するか、が問題になります。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、長期投与(6ヶ月以上)により退薬症候が生じやすくなり減薬・中止を困難にするため短期間に留めるべきとされます(1)。
睡眠薬は、①夜間睡眠が確保され、②日中の不調がなくなり、③不眠に対する恐怖感が軽減され、④適切な睡眠習慣が身につく、といった条件を満たした時に睡眠薬の中止を考えます(2)。
不眠治療における漢方薬の役割
睡眠薬の適正な使用と休薬のためのガイドライン(3)において、「不眠症に対する漢方薬の有効性は確認されておらず、推奨されない」とされています。
ガイドラインを作る時には、それまでに行われた研究を参考にします。
今までに不眠症に対して漢方薬を用いた大規模な臨床研究が行われていないために上記のような記載になったものと考えられます。
ガイドラインでは不眠症の治療に漢方薬は推奨されないとなっていますが、実際には、不眠症に対して有効な漢方薬があります。
依存のおそれがなく、西洋薬よりもむしろ漢方的治療の特性が生かせる不眠症もあります。
お気軽にご相談下さい。
- クリニック名
- 研究学園ななほしクリニック
- 診療内容
(診療科目) - 漢方内科、心療内科、精神科
- 院長
- 小野 真吾(日本精神神経学会専門医・指導医/日本東洋医学会専門医)
- 住所
- 〒305-0817
茨城県つくば市研究学園2-2-7
※駐車場あり - TEL
- 029-879-7740
- 最寄駅
- つくばエクスプレス「研究学園駅」から徒歩12分
つくば市中央消防署向かい
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