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うつ病の治療

うつ病の治療には、まず薬物療法と精神療法が用いられます。薬物療法は、抗うつ薬が中心となります。選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、セロトニンノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)、ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)などがよく用いられます。これらの抗うつ薬は、以前の抗うつ薬(三環系抗うつ薬)より副作用は少なくなっていますが、飲み始めに嘔気などが出現することがあります。また、不安や強かったり、不眠が強い場合には、短期間に限って抗不安薬や睡眠薬を併用することがあります。精神療法では、支持的精神療法、認知行動療法などが用いられます。支持的精神療法は、「指示的」ではありません。患者さんの健康的な精神面を生かしながら、不安を和らげて、患者さんが状況に適応することが出来るようにサポートします。認知行動療法は、患者さん特有の物事の捉え方を把握し、そのゆがみに患者さんが気づいて、それを修正することで、適応しやすくするのが目的となります。